相互支援型ライフサポート事業
日本の超高齢化による社会課題は、人口の集中した大都市圏で今後より深刻化します。
課題の一つは、大都市圏に居住する独り暮らし・二人暮らしの高齢者は地域コミュニティから切り離され、社会的排除の対象となり易いこと。さらに、現状の介護予防・生活支援の現場では、対価を支払ってサービスを受ける利用者とサービスを提供する事業者にはっきりと分かれているため、利用者は自己有用感を感じる機会が無く、ADL・QOLの低下に繋がっていることも課題となっています。
高齢者、障がい者、単身親世帯など社会的弱者でも最期まで楽しく、安心して、活き活きと生きられる社会を創るため、私たちは、2012年から、独り暮らし・二人暮らし高齢者の孤立の問題を始めとする大都市圏の超高齢社会の課題を検討してきましたが、待ったなしに正面から取り組む必要があると考え、piieceプロジェクトにおいて“相互支援型ライフサポート事業”を立ち上げることにしました。

事業コンセプト
- 大都市圏が主な活動フィールド
- 「ライフサポート」は、単なる「生活支援」に止まらず、人生100年時代を肉体的・精神的・経済的・社会的に“健康” で、自律的に生きることを支援する「人生支援」という意味で使用
- 地域の若者・子育て層・中高年齢者が主役
- ソーシャルセクター・ビジネスセクター・パブリックセクター・アカデミックセクターとジェロントロジー(老年学:業際的・学祭的)的アプローチで協働
- AI、ブロックチェーン、クラウド等の先進テクノロジーの活用
事業構想
- 庶民でも利用し易い民事・商事の財産信託商品を開発して提供
- 利用者視点で取材した高齢者施設、生活支援サービス事業者の情報提供
- ライフサポートの相互支援をAIマッチングで行い、支援ポイント(仮想通貨)を管理するシステムを開発し、多くの地域に普及する
- パーソナル・データ(資産情報、健康情報等)を高齢者自身が管理して必要時に利用できるシステムを開発して提供
- 多世代のコミュニティ形成のセンターとなるシェア・リビング(グループ・リビング)施設の開設と運営
- 多世代共創プロジェクト、コモンズ・プロジェクト(コモンズ生活協同組合)およびヘルスケア・プロジェクトと共通のプラットフォームを活用して密接な連携